2014年スマホアプリゲームランキング!パズドラは何位?
2014年のアプリゲームランキングは果たしてどのような順位になっているのだろうか。ランキングを元に今のアプリゲーム市場を考察したい。
2014年アプリゲームBEST5
2014年のアプリゲームBEST5は次のようになっている。
- パズル&ドラゴンズ
- モンスターストライク
- LINE:ディズニーツムツム
- 白猫プロジェクト
- ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル
出典:このアプリゲームがすごい!2015
なおこのランキングは、ゲーム開発者やコアゲーマーなど200人近くを対象にしたアンケートによって作成されている。
各ゲームの概要と実績
それではランクインしたゲームの概要と実績を見てみよう。
1.パズル&ドラゴンズ
2012年サービス開始以降、不動の地位を保ち続けている。2013年12月に発売された3DS版「パズドラZ」も140万本以上を販売。コンシューマー向けのソフトとしても高い人気を博している。攻略サイトやYouTube実況動画の制作のみで生計を立てる人も表れている。ダウンロード数は国内のみで脅威の3200万以上。
2.モンスターストライク
2位にはミクシィが運営するモンストがランクイン。2015年1月に利用者が2300万人を超え、まだまだ広がりを見せている。モンストの好調により、低迷していたミクシィの業績が復活したのは言うまでもない。
3.LINE:ディズニーツムツム
ディズニーキャラクターのぬいぐるみをなぞって繋げて消していくパズルゲーム。女性から高い支持を得ている。サービス開始からわずか14日で400万ダウンロードを記録。現在は国内で1000万、世界累計で3000万ダウンロードとなっており、改めてディズニーの人気の高さがうかがえる。
4.白猫プロジェクト
2014年7月のサービス開始以降わずか4ヶ月ほどで2000万ダウンロードを達成した本作。制作会社はあの「クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ」を生み出したコロプラだ。指一本で移動や攻撃ができる操作の気持ち良さが高い人気を集めている。
5.ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル
人気アニメ「ラブライブ」のリズムゲーム。 サービス開始から1年8ヶ月で国内ユーザーが600万人、全世界で1000万人を突破している。昨今のリズムゲームはコナミの「jubeat(ユビート)」、セガの「初音ミク-Project DIVA-」など、カジュアル層を取り込むことに成功している。
6位以下にも
- クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ
- チェインクロニクル 絆の新大陸
- ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト
など人気タイトルが続く。
男女で好むゲームの傾向が違う
1月29日発売のファミ通の巻末にも「ゲームユーザーが年末年始に遊んだスマホゲームアプリは?」というコーナーがある。
こちらでは男女別の人気アプリゲームが紹介されており、男性は「パズドラ」女性は「ツムツム」を高く支持していることが分かる。
興味深いのは、パズドラは男女共に支持が高いのだが、「モンスト」や「FFレコードキーパー」などは女性からの支持が低く、男性からの支持が高い傾向にあるということだ。
逆に「ツムツム」や「キャンディークラッシュ」は男性からの支持が低く、女性からの支持が高い傾向にある。
男性 | 女性 | |
1 | パズル&ドラゴンズ | LINE:ディズニー ツムツム |
2 | モンスターストライク | パズル&ドラゴンズ |
3 | クイズRPG | キャンディークラッシュ |
出典:ファミ通 No.1365
ツムツム、パズドラ、キャンディークラッシュが上位を占めているところを見ると、女性はパズルゲームなどのいわゆるカジュアルゲームを好み、男性はどちらかというとゲームらしいゲームを好む傾向にあると言えるだろう。
モンスター系のゲームが強い
パズドラやモンストのヒットの裏には、妖怪やモンスターもののコンテンツに対する根強い人気がある。大ヒットゲームと言えば、
- ポケットモンスター
- ドラゴンクエスト
- モンスターハンター
- 妖怪ウォッチ
などであるが、いずれも妖怪やモンスターを題材にした作品だ。ここに、
- パズル&ドラゴンズ
- モンスターストライク
が加わるわけである。
コンテンツビジネスをやる上では、妖怪やモンスターを題材にすることがヒットを生み出すセオリーなのではないかと思う。
コンテンツビジネスは不安定だが当たれば大きな利益を生み出す
モンストが好調なミクシィだが、モンストがヒットする前はしばらく業績が低迷していた。2013年9月にモンストを正式にリリースしてからはうなぎ登りに業績が推移し、2014年4月~12月の業績は前年超えどころか過去最高になっている。
ミクシィ、最終黒字320億円に上方修正 15年3月期 「モンスト」好調で大幅増配
同時に発表した14年4~12月期の連結決算は、最終損益が191億円の黒字(前年同期は15億円の赤字)だった。売上高は11倍の682億円。同ゲームの海外展開も進め、販売が好調に伸びた。
引用:日本経済新聞
スマホゲームビジネスは、コンテンツ制作とサービス運営意外にほとんど費用がかからないため、一度人気に火がつけばまたたく間に収益が拡大する構造になっている。
従来のコンシューマー向けソフトのように在庫を抱えるリスクもなく、パッケージの製造費用もかからず、初期投資も少なくて済む。とても魅力的なビジネスなのだ。
しかし、それ故にスマホゲーム市場は参入者も多く競争が激しいため、ソフトをヒットへ導くことは簡単なことではない。しかもただでさえ娯楽市場は商品の当たり外れが激しいので、安定して利益をあげるのは難しい。
要するに今のスマホゲーム市場は、ライバルがひしめき合っていてヒット作を生み出すのは難しいが、マーケットが巨大になった分ヒット作を生み出せば大きな利益を生み出すことができる。
ミクシィは業績を立て直すために、そんなスマホゲーム市場でここ一番の勝負に打って出たわけだ。
業績低迷が続いていたミクシィにとって、まさにモンストは社運をかけた一大プロジェクトと言っても過言ではないが、この経営の舵取りが非常に秀逸だったのだろう。スマホゲーム市場はほとんど飽和状態になっているため、流行らせる仕掛け作りや広告展開にも多くのリソースをさいて戦略的にゲームを展開していったはずだ。
これからのスマホゲーム市場
市場の成長期には、多少質が悪いものでも売れるが、成熟期になると質が良いものしか売れなくなる。
これはスマホゲーム市場でも同様だ。これからのスマホゲーム市場は、多くのゲーム会社がライバル会社と競い合うために、今以上にコンテンツの質やヒットの仕掛け作りに注力することになるだろう。
それはユーザーにとっては非常に良い事だ。これからどんどんスマホゲームはユーザーにとって魅力的なものになっていくだろう。2015年もますますスマホゲームから目が離せない。
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