ハンターハンターのクロロはなぜ人の心を惹きつけるのか

クロロ=ルシルフルはどういう人物か

クロロは大ヒット漫画ハンターハンターに登場するキャラクターで、盗賊集団「幻影旅団」を束ねるリーダーだ。

現在（2015年2月）ハンターハンターは32巻まで出ているが、クロロが登場するのはそのうち8～13巻のみである。作品全体からすれば、決して多く登場しているわけではない。

にもかかわらず、クロロは人気キャラクターランキングで、ゴン、キルアといった主人公級のキャラクターに混じっていつも上位にランクインしているのだ。

なぜクロロはこれほど人気なのだろうか。

頭脳明晰

クロロの知性の高さは、作中のあらゆるところで見ることができる。

狙おうとした地下競売の商品がなくなっていたときには、ウボォーが旅団の中に密告者がいると指摘するが、それはありえないということを冷静に分析して反論した。

詩の予言に暗示されたメッセージをあっさり読み解いたり、鎖野郎の正体がクルタ族の生き残りであることも突き止める。

知性の高さはそれだけで魅力的に映るものだ。

底の知れない能力

クロロの能力は、他人の念を盗んでいつでも自分で使うことができるというものだ。クロロほどの実力者であれば、数百の能力を所持していてもおかしくはない。

それなのに、クロロが盗んだ能力のうち、判明しているのはわずか4つしかない。しかもそのうち2つは、作中に登場したフクロウとネオンの能力なのだ。

• 密室遊魚（インドアフィッシュ）
• 不思議で便利な大風呂敷（ファンファンクロス）
• 天使の自動筆記（ラブリーゴーストライター）
• 対象者を強制的に移動させる能力（仮称）

引用:Wikipedia

クロロは決して出し惜しみをしているわけではないだろう。しかし、能力を全て明かしているわけでもないのだ。

「まだ何か持ってる」

その好奇心がクロロの魅力となって私たちの心を惹きつけるのではないだろうか。

>> 魅力のある作品の描き方